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第五回「Drone Movie Contest 2020」受賞結果発表。DRONE.jpも講評に参加

第五回「Drone Movie Contest 2020」受賞結果発表。DRONE.jpも講評に参加

デジタルハリウッド株式会社が運営する「Digital Hollywood Robotics Academy」(デジタルハリウッド ロボティクスアカデミー)において、今年で5回目となる「Drone Movie Contest 2020」が開催され、2020年3月25日に受賞作品が公開された。応募作品の中から7作品がノミネートされ、グランプリ1作品、審査員特別賞3作品が選出。

同コンテストでは、映像の美しさ、カット割り、ストーリー性やメッセージ性など様々な観点から映像作品としての完成度の高さを審査したという。授賞式はJapanDrone2020イベント内での開催を予定している(今秋開催予定)。

Drone Movie Contest 2020 グランプリ

■「Matsuo sulfur mine・paradise on the cloud」下簗健一氏制作


Drone Movie Contest 2020 審査員特別賞

■「ASAKUCHI Fireworks display 2019」瀬戸内ドローンプロジェクト制作


■DRONE×NINJA DAIJUJI「ドローン×忍者~大樹寺~」一旗(代表 東山武明氏)制作


■「KOH LIPE」石橋健氏制作


Drone Movie Contest 2020 ファイナリスト

■「2019 JPKA ISE WAN CUP ~Japan Kite Racing First Round~」齋木英雄氏制作


■「終わりなき旅 ~山下財宝を探して~」向田隆氏制作


■「佐渡 -Sado Island-|Into Japan Nature」Marks Branding inc.(代表 本間恭介氏)制作


各審査員からの総評

■AMIY MORI氏/写真家・映画監督・「Japan-Search.jp」CEO

今回の作品は、元々はラジコンから入った方と、ドローン出現以降の所有者。その二通りの作品の在り方があったように思います。今回ノミネートされた作品の中でも、忍者や廃墟は後者の可能性が高く、自由な発想でドローンをコントロールすることや編集技術で新たな映像に変化させる効果を得ており、今後のドローン使用方法や演出の可能性を広げてくれました。

今後の応募作品にも影響を与える事ともいます。また、監督の立場としても興味深いものがありました。

■伊藤 広大氏/空撮映像作家・ドローングラファ

本コンテストはドローン×クリエイティブの可能性を指し示すという趣旨で行われており、機材の縛り以外はほぼ制限も無く、様々な作品が集まっていたと思います。特に今回はMavic miniや水中ドローン等、機材の多様さが際立っていました。どの作品も楽しく拝見させて頂きましたが、率直に言えば、空撮映像表現の停滞を感じたのが正直な所です。空撮は撮影体験自体とても楽しいものです。

が、まだまだ機体性能に頼り、個々の創造性を映像に載せきれていないのではないかと思います。一方でドローンとはどういう撮影機材なのか、空撮映像とは何なのか、何を伝えられるのかを考える余地が有るという意味で、まだまだ可能性が残されていると感じました。

■猪川 トム氏/ドローン専門WebマガジンDRONE編集長

今回は、空撮だけではなく、そこにストーリー展開があり、カラーグレーディングを施されて1つの作品として成立しているもの。観てワクワクする作品を選びました。 近年、空撮は一般的な撮影方法となりましたが全編空撮のカットよりも最小限のカットを使うと効果的なのはいうまでもありません。作品を見る人はどう反応するか想像力を使うことがポイントだと思います。

■ロボティクスアカデミーカリキュラム監修 株式会社Dron é motion

5回目を迎える今回は「映像」としての完成度やストーリー性を主眼に置いた審査ができるレベルの作品が集まりました。伝えたい情報を表現するための構成・カラーグレーディング・音楽・そして必然性のある空撮等の映像カット。

ファイナリストおよびグランプリの作品は空撮の技術や被写体の魅力だけでない、作品として完成度が高い映像が選ばれたのではないかと思います。

■一般社団法人日本UAS産業振興協議会(JUIDA)常務理事 岩田 拡也氏

まず、「ASAKUCHI Fireworks display 2019」ですが、航空法改正前ならともかく、改正後に安全対策をした上で、これだけの色鮮やかな花火を見下ろす鮮明な映像と、花火が弾ける迫力の映像が撮影されているのが素晴らしかったです。夜店の華やかさや人々の喧騒のカットも花火に、彩りを与えていました。

「2019 JPKA ISE WAN CUP ~Japan Kite Racing First Round~」は、風が吹く場所で開催しているので、ドローンでの撮影は、向い風だと中々速度が出ない中、風上の絶好の位置から色鮮やかなカイトがズラリと並ぶ美しくも迫力ある映像が撮れており、素晴らしいです。特に風や気象を読んで安全に高度な飛行を管理し撮影しているので、安全運航管理上、優れた技能を活かした作品です。

「Matsuo sulfur mine・paradise on the cloud」ですが、周囲の自然と人工物の廃墟のコントラストが強く訴えかける力を持つ迫力の映像です。独特の世界観を創り出しているのは、ドローンから見下ろした景色がドローンの進行と共に流れていくあの映像によるもので、ドローン空撮でしか得られない世界観を表現しています。

「DRONE×NINJA DAIJUJI 「ドローン×忍者~大樹寺~」は、最高傑作であり、ドローン空撮の新しい可能性を拓く希望を指し示している貴重な作品です。これまで実写化不可能とされてきたアニメーションの格闘シーンやオープニング映像をマイクロドローンなら実写化できることをこの作品は示しており、新しいドローン映像産業のマーケットを拓く可能性がある秀逸の作品です。

「終わりなき旅 ~山下財宝を探して~」は、ストーリー性があり、随所に美しい絶景が宝石のように散りばめられた、トレジャーボックスのような素晴らしい作品です。

「佐渡 -Sado Island-|Into Japan Nature」、佐渡の自然の美しさを空撮ならではの映像であり、観る人にしっかりと美しさを伝えている作品です。低い雲底に突っ込んで雲の中から撮影した映像や、天空の城のような美しく朽ちた廃墟など見どころ満載です。

「KOH LIPE」は、ひたすら美しい南国のパラダイスの映像となっております。どこまでも透き通るエメラルドグリーンの海を一貫して表現しています。水中ドローンを駆使して撮影しており、鮮やかな紅色の船や鮮やかな夕焼け、圧巻の空撮夜景と対比しながら強く美しく表現しているのが素晴らしいです。

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