固定翼とマルチローターの両方を併せ持つVTOLドローンを開発する空解は、ガソリンエンジンを搭載するハイブリッドタイプの「QUKAI MEGA FUSION 3.5 ガソリンエンジンHV仕様」を展示した。
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バッテリーで飛行するドローンは容量の問題で、長距離・長時間飛行が難しい。バッテリーの場合、飛行時間は長くても1時間程度が限界だ。これを解決するため、「QUKAI MEGA FUSION 3.5 ガソリンエンジンHV仕様」では、水平飛行用のパワーユニットに、新開発した61ccサイクル水平対向2気筒のガソリンエンジンを採用。燃費が非常によく、100km飛行時のガソリン消費量は700cc。二酸化炭素の排出量も電動とほぼ同等だという。

カタログスペック上の最大飛行距離は500kmとなっている。飛べる距離が長くなるということは時間も長くなるわけで、例えば海上での遭難者の捜索などにも強みを発揮しそうだ。
エンジンを使用する場合の懸念点としては、振動が上げられる。揺れが飛行に影響を与えるのは避けたいところだが、実際に測定したところ、飛行に影響を与えるような振動は発生しなかったという。つまり高精細なレーザーを使用する測量業務などにも問題なく投入できるのだ。
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また、飛行中にエンジンが停止する事態が発生してもセルモーターを使用して再度エンジンを掛けることができる構造になっており、フェールセーフとして機能している。なお、離着陸のパワーユニットは電動を利用している。