2020年8月に空飛ぶクルマの有人機「SD-03」で、公開飛行試験に成功したことが記憶に新しいSkyDriveは、航空機開発のノウハウを用いて安全な物流ドローン「SkyLift」を展示した。
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SkyLiftは、1回の飛行で30kgの重量物を運び、飛行時間は約9分。
半径1kmの距離を行き来することで、1日約700kgの荷物運搬ができる計算になる。
![SkyDrive、山間部向け物流ドローンSkyLiftを発表。安全性の高い危険物輸送、非着陸での荷下ろしも可能に[Japan Drone 2022]](https://d2llikhal5te33.cloudfront.net/wpdronenews/wp-content/uploads/2022/06/img_220623_skydrive_1.jpg)
機体の特徴のひとつとしては、ホイスト機能がついていることだろう。
ホイストを使って頑丈なロープで上から吊るし、地面に着陸せずに荷下ろしできるようになっている。
離着陸が難しい場所や荷受けスペースが狭い環境でも、最大40m上空から非着陸での荷下ろしが可能だ。
![SkyDrive、山間部向け物流ドローンSkyLiftを発表。安全性の高い危険物輸送、非着陸での荷下ろしも可能に[Japan Drone 2022]](https://d2llikhal5te33.cloudfront.net/wpdronenews/wp-content/uploads/2022/06/img_220623_skydrive_2.jpg)
またカーゴバッグは、鋭利な工具なども安全に運搬できるよう、軽くて丈夫な特殊素材を採用。
さらには塗料など可燃性のある液体が万が一漏れてしまった場合でも、バッグの外まで漏れないように縫い目がないデザインになっている。
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![SkyDrive、山間部向け物流ドローンSkyLiftを発表。安全性の高い危険物輸送、非着陸での荷下ろしも可能に[Japan Drone 2022]](https://d2llikhal5te33.cloudfront.net/wpdronenews/wp-content/uploads/2022/06/img_220623_skydrive_3.jpg)
操作は、基本的にはタッチパネルでルートを設定し自動飛行となり、非常時のリカバリーとしてコントローラーを使って手動で操縦する方式を取っている。
機体は、解体せずにハイエースに収まるサイズとなっており、車に積んでさらに険しい山をドローンで運搬することを想定している。
このSkyLiftにより、地形的にクレーンやヘリコプターの活用が難しい現場でも、重量物を安全に自動運搬することが可能になる。
鉄塔メンテナンスなどのインフラをはじめ、地震などの災害、土木建築など、山間部での作業の省人化や重労働の負担軽減に役立つことが期待される。