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Reading: NASAの火星ドローン「Ingenuity」は、意外に大きくて華奢だった[Drone Design]Vol.58
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コラム野々下裕子

NASAの火星ドローン「Ingenuity」は、意外に大きくて華奢だった[Drone Design]Vol.58

米国フロリダ州にあるNASAのロケット打ち上げ施設の一つであるジョン・F・ケネディ宇宙センターには、一般に公開されているビジターコンプレックスがあり、火星探索をテーマにした施設では、約3年間にわたり歴史的な回数の火星ミッションを行った火星ドローンの「Ingenuity」が紹介されていました

2024年11月26日
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米国東海岸の南に位置するフロリダ州には、米国航空宇宙局のNASAがロケットや人工衛星の打ち上げを行う施設の一つであるジョン・F・ケネディ宇宙センターがあります。1962年からアポロ計画のサターンロケットの発射などが行われ、スペースシャトルを最初に打ち上げた場所でもあります。現在も宇宙飛行計画を推進する施設として、隣接するケープカナベラル宇宙軍施設とあわせて、SpaceXのFalcon打ち上げなどが行われています。

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オーランド国際空港から車で1時間ほどの距離にあるエリア内には、NASAによる宇宙ミッションの一般公開するビジターコンプレックスがあり、歴史的な資料から最新の宇宙計画まで、NASAの宇宙計画に関するあらゆるものを見ることができます。

日本からはなかなか遠い場所なのですが、運良く宇宙センターに近いオーランドでの取材があり、なんとか時間を作って訪れることができました。

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ケネディ宇宙センターの入口

広大な敷地内にはテーマごとに宇宙ミッションを紹介する施設が複数あり、実際に使用された設備や機材、資料などがたくさん展示されています。雰囲気としては科学博物館に近いものがありますが、ほとんどの施設が体験型になっていて、ただ見るだけでなく体全体で宇宙を感じられるものになっていました。

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広大な敷地内に1日ではとても周りきれないほどの膨大な数の展示がある

各施設内にはゲームのように楽しめるシミュレーターやアトラクションもたくさんあり、他にもIMAXシアターや体験センター、子供向けの遊園施設、もちろんレストランやおみやげ屋さんもあります。

たとえば、バスで未公開の施設を抜けた先にある巨大な格納庫を改造した展示エリアでは、迫力ある実物大のロケットを間近に見ることができ、本物の月の石を触ることもできます。感動的なのは、宇宙飛行士を乗せて宇宙を往復したスペースシャトルの実機が展示されていることで、触れるほどの距離にあるカナダアームにしばし時間を忘れて見とれていました。

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ビジターセンターではここにしかない”本物”が間近で見られる

訪れた日は平日でハリケーンの大きな被害が出た影響もあったためか、それほど混んではいなかったのですが、開門から閉館時間を過ぎるまで、食事をする時間も削りながら回ったものの、それでもまったく時間が足りないほどでした。

そうした中で興味深かったのは、最後の最後に駆け込みで入った火星探査をテーマにした施設「JORNEY TO MARS」でした。他の施設よりだいぶ小さくて古そうな建物でしたが、それもそのはずでNASAが最初の火星探査機Viking1号を打ち上げたのは1975年8月で、約1年後に火星着陸に成功しています。

その後も火星探査ミッションは続いており、施設の中ではそうした歴史を紹介する資料や2012年に着陸を成功させた火星探査ローバー「Curiosity」の展示があり、探索シミュレーションの体験コーナーなどもありました。

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火星探査ミッションの歴史を体験できる「JORNEY TO MARS」

数ある展示の中で個人的に最も目を引かれたのが、2020年7月30日に打ち上げられた探査ローバー「Perseverance」と一緒に、火星着陸を2021年2月18日に成功させた火星ドローン「Ingenuity」の展示です。

NASAでは火星ヘリコプターと呼ばれるIngenuityは、Perseveranceのお腹に取り付けられた状態で火星に着陸したあと無事に切り離され、他の惑星で動力制御による飛行を始めて行った航空機となりました。それから2024年1月18日にローターの破損でミッションを終了するまで約3年の間に、予定をはるかに超える72回のミッションを実現しています。

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火星探査ローバー「Perseverance」
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火星ドローン「Ingenuity」

Ingenuityはニュースや写真で見たことはありましたが、実物大モデルを見ると意外に大きく、構造はとてもシンプルで、特に足下は重力が地球の3分の1とはいえ、とても華奢だなぁという印象でした。ちなみに重さは約1.8kg、火星では約700gという計算になり、最高高度は約5m,飛行範囲は約300mという仕様になっています。

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Ingenuityのスペック

そんなIngenuityが火星でどのようなミッションを行ったのかについては、こちらの映像にまとめられています。不思議なことに実機のモデルを見たせいか、想像していた以上にがんばっていたんだなぁと感じるようになりました。

Ingenuityの火星ミッションをまとめた動画

NASAはIngenuityによって、地球とは異なる大気で飛行体をコントロールする方法を研究し、空中から見た火星の表面を画像で見ることができ、Perseveranceのガイド役として活用するのにも役立てられたとしています。

火星から送られた貴重な映像の中には、薄い大気の中で2層のローターがどう回転しているのかがわかるものもあり、次の探査機をデザインするのに重要な資料となりそうです。重力は異なるものの月でドローン飛ばすことがあれば、そこでもIngenuityの実績が活かされるかもしれません。

NASAが公開しているIngenuityのサイトでは本体のインタラクティブ3Dモデルやミッションの動画や画像、ポスターもダウンロードできるので、ぜひアクセスしてみてください。

NASAのIngenuity紹介サイト:
https://science.nasa.gov/mission/mars-2020-perseverance/ingenuity-mars-helicopter/

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watanabe 2024年11月26日
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