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特集

[Report Now] DJI Mavic Air 2はどのように生まれたのか?コロナ禍での開発秘話を聞く

2020年6月2日
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DJI Mavic Air 2開発の裏で

こう来たか!と毎度DJIの製品には驚かされてばかりだ。Mavic Air 2は、4Kビデオを最大60 fpsかつ120 Mbpsで撮影できるMavicシリーズ初のドローン。さらに最大34分の飛行時間を実現する。小型筐体ながら現在の最新鋭の技術が実装されている。

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Contents
DJI Mavic Air 2開発の裏でコロナ禍での開発から発表までの試練大きく変更されたデザインと性能の秘密

DRONE.jpでも数回にわたりレビューを重ねたが、なぜ筐体のデザインが一新されたのか?また新型コロナウイルス感染症が拡大する中どのようにプロジェクトを進めて発表まで漕ぎ着けたかなど今回は聞きたいことがいつもより多い。

そんな中Mavic Air 2プロダクトマネージャーに気になるMavic Air 2のことについて幾つか聞くことができたので展開していこう。

コロナ禍での開発から発表までの試練

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ーー:Mavic Air 2が、無事発表され販売開始となりました。新型コロナウィルス感染症拡大の影響で、開発や販売には影響があったかと思います。どのように解決しましたか?

発表までは、困難を極めました。2020年が明け、新型コロナウィルス感染症が広がる頃は、ちょうど中国は旧正月休みの期間でした。新製品開発の重要な段階でした。エンジニアの多くは、帰省先で足止となり深圳まで戻れなくなりました。

リモートワークでの開発作業を継続しました。深圳在住のスタッフが帰省したエンジニアたちの機材を帰省先に郵送しました。日常業務は主にオンラインで行いました。オンライン会議の生産性を上げ、最善を尽くしました。若手エンジニアのプロ意識は格段に強くなったと感じています。

ーー:今回の開発チーム(デザイナー及びエンジニア)は今までどのような実績を持っていますか?また、今回の担当エンジニアは既存製品を開発した経験がありますか?

今回の開発チームは、Phantom 4担当者やMavic Pro担当者も参戦しました。各新製品の開発チームは必ず、既存製品を経験したエンジニアを含め構成します。一方、新人には業務プロセスを把握し、長い開発サイクルをスムーズに行うため、先輩からの指導を受け継がなければなりません。

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ーー:人気の機種というのも頷けます。早速機体のことについてお伺いします。Mavic Air 2のみの特徴は何でしょうか?

Mavic Air 2はDJI史上、最も「スマート」な空撮ドローンです。安全性能と携帯性を軽量な機体と融合し、Mavicシリーズの特徴を継承したモデルといえます。空撮についても全てにおいて大きく向上しました。価格も手頃でコストパフォーマンスの良い一台となっています。特徴的な機能を3つ挙げますね。

まずは、「携帯性」です。次に「撮影機能の向上」誰でも気軽にエピックな撮影・編集、その後のシェアも容易となっています。また、フォーカストラック、ハイパーラプス、クイックショット、HDRパノラマ、スマート撮影といった最新機能も搭載されています。

最後は「アップグレードした機能体験」でしょうか。安定したスマートな飛行や画像伝送、安全なリターンホーム機能、撮影時間も長く、コンテンツが手軽に制作可能になりました。

大きく変更されたデザインと性能の秘密

DJIは新商品開発の際に毎回ソフトウェアとハードウェアのディテールまで最適化を行います。初代Mavic Airの折り畳み方式は、我々から見ればまだまだ完璧ではありませんでした。プロペラサイズ、カバー面積、気流の流体力効率において、改善点が依然として残っていました。

つまり初代Mavic Airの外観を改善しなければ、同じ体積重量であれ飛行時間の向上には繋がりません。飛行時間こそ、空撮では最も重要な要素です。Mavic Air 2の外観のデザインにたどり着きます。その原動力はやはり、「常に高い品質を求める姿勢」にあります。

ーー:なるほど34分の最大飛行時間は驚きですね。バッテリー持久力も改善されていると思いますが、どのような手法でこのコンパクトで軽量なボディに、高機能が実現できたのでしょうか?

まず、Mavic Air 2には、「1gたりとも余計なものがない」と自信を持って断言できます。開発の間、多くの技術的なブレークスルーに助けられました。これらの技術は他のMavicシリーズにも見られるものです。

例えば、重さと電力消費のコントロールについて、航空機設計との観点から、各モジュールの重量比率に対し、厳格な全体計画を立て、持久力と機動性能に厳密なトップダウン設計を行い、プロジェクト早期(外観などまだ定めていない時期)には既に、最大飛行時間や各モジュールの重さの収束見込みの計算ができていました。

これは後々の開発効率の向上に役立ち、エンジニアたちにより多くの想像力と創作性を発揮できる機会を与えました。

新しい設計理念のもと、Mavic Air 2の細部デザインは難しくなりましたが、強力なシミュレーションプラットフォームと技術の蓄積から、様々な使用シーンと過酷な使用環境におけるシミュレーションと校正実験を通し、1mmに至るまでパーツのサイズを確認し、相応の物理性能にこだわることができました。

また、Mavic Air 2には、SIP(System in a Package)が採用され、これによりドローンのコア基盤に最高度の集成と性能密度を可能とし、「性能・サイズ・重量」のベストなバランスを実現しました。この点は、ハードウェアの放熱箇所を設計する担当者とメカニカルエンジニアにとって非常に大きな挑戦でした。

わずか数分間バッテリー持久力を上げるためには、機体の重さとコントロールを追究し、各分野のエンジニアが自分の限界を極め、それぞれ連携をしなければなりません。効率的かつ統合開発の下、DJIはいかなる不可能も可能にすることができました。

ーー:飛行の安全面において、技術的な保証と改善点があれば教えてください

Mavic Mini、Mavic Air 2、Mavic 2 Pro、Mavic三兄弟そろい踏み

ーー:外観デザインは前代のMavic Airではなく、なぜMavic Proのデザインを踏襲したのでしょうか?

製品の安全面はDJIが最も重視していることです。安全面に関する技術は14年間の積み重ねがあります。そのおかげで世界数百万人以上のユーザーから信頼を頂いていると考えています。「安全飛行」の裏には、DJI エンジニアチームの「匠」を追求する精神が支えているとも言えるでしょう。

具体的には、GPS、IMU、気圧計、コンパス、ビジュアルセンサーなど多数のセンサーを使用し、あらゆる環境情報を把握し、運用させる技術稼働していますので、ユーザーはどんな環境下でも安全飛行可能できるよう、さまざまな要素を想定し、対応措置を構築しています。

「画像伝送システム」は安全飛行技術の基本です。DJIは業界初の自社開発画像伝送プロトコル「OcuSync」を採用しています。空撮画像伝送の基準を数100mから最大10kmまで拡大させました。DJIのデュアルバンド干渉防止技術レベルを超えるライバルは存在していないでしょう。DJIはデータ伝送の安全性、安定性と信号の干渉防止において、業界トップレベルだと自負しています。

ーー:製品はよりコンパクトになっていますが、コントローラーは前モデルより大きくなっています。なぜでしょうか?

大きめの筐体だが、そのグリップ感は使用すればその心地よさがわかる

開発テスト中、現在主流となったスマートフォンは前代のコントローラーと完全にマッチしておらず、スマートフォンの位置、ケーブルの接続、タッチパネルといった一連の操作がスムーズでないことが分かりました。そこからユーザビリティを改善する新しいコントローラーを開発したいと考えました。

快適性を実現させるためにサイズ面では少し妥協をしましたが、新デザインは「握る感触」を徹底的に模索し、今の完成形にたどり着きました。自信を持ってお勧めいたします。またバッテリーの容量拡大にうまく転換することで、コントローラーは240分間の稼働能力を保ちながらスマートフォンにも充電が可能となり総合的に非常に優れています。

ーー:性能向上とコスト管理のバランスに関し、どのような努力を重ねてきましたか?

DJIは単純なコストダウンのため、性能に一切の妥協は許しません。性能に妥協するということはユーザーを欺くことになるからです。Mavic Air 2を例に取れば、開発プロジェクト序盤に開発チームはマーケットでの製品のポジショニングに基づき、チッププラットフォーム、カメラ性能、インテリジェント機能、機体性能、バッテリー容量などの項目を技術的な観点から全体設計とコスト管理を行い、最も注力すべきところを洗い出しました。

同時に、開発、製造、流通の一貫した流れからコストを考慮し、これまで培った開発経験に基づいて原料コスト、製造コスト、量産化したあとの損耗率を詳細に計算しました。DJIが十数年の開発製造で培った経験、品質管理とライフサイクル設計に関する深い知見により、開発の序盤にも関わらず、製品の開発コストとライフサイクルを予測することができたのです。

すでにMavicシリーズは、Mavic Mini、Mavic 2、Mavic Air、Mavic Pro Platinumとターゲットを網羅しているラインナップたが、Mavic Air 2は予想を翻した完成度で我々の前に姿を現した。今回、その製品が生まれるまでの過程を聞くことで、この製品が生まれる舞台裏を垣間見れたことは感慨深い。

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Editor 2020年6月2日
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