DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Reading: Vol.25 導入が始まる消防現場を支援するドローンたち[Drone Design]
Share
DRONE
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
検索
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
Follow US
© 2013-2022 DRONE. All Rights Reserved.
コラム野々下裕子

Vol.25 導入が始まる消防現場を支援するドローンたち[Drone Design]

2021年4月6日
記事のタイトル
SHARE

2021年2月21日に栃木県足利市で発生した大規模な山火事は8日間燃え続け、3月1日に「鎮圧宣言」が出されたものの、延焼は無くなったと判断する「鎮火宣言」まで出火から23日を要しました。ニュースで現場をパトロールする消防隊員たちの姿を見ましたが、広大な山中を目視で火種が残ってないか確認するのはかなり大変そうでした。山火事に限らず消防活動において火元を正確に把握するのは非常に大事なことだといえます。

- Advertisement -
Contents
日本米国欧州まとめ

そこで期待されているのがドローンの活用です。人が近付けない場所や状況が把握しづらい火災現場を上空から確認し、的確な指示を出す手段としてドローンを使う動きは世界各地で以前よりかなり積極的に進められています。

日本

SKY SHOOT

日本でも静岡県焼津市が全国で初めてとなるドローン隊を結成し、選ばれた8名の第一期生が2019年から飛行訓練を行っています。2020年には出初め式の一斉放水をドローンで飛行撮影する様子が披露され、そこから「SKY SHOOT(スカイシュート)」というチーム名が名付けられました。

4名の女性隊員

20年には新たに4名の女性隊員を含む8名が2期生として加わり、16名の隊員全てがドローンパイロットの資格を取得しています。使用しているドローンはDJIのPhantom 4で、市内を4つに分けた各方面隊に1機ずつ計4機を保有しています。最大飛行時間は約20分で、最大通信距離は約2km、搭載しているカメラは4K動画撮影が可能です。

- Advertisement -
ドローンが離発着できる消防指揮車

さらに今年の3月11日には車体の上部からドローンが離発着できる消防指揮車が導入され、大規模火災や災害時に出動する体制が整えられました。

配備された車両は消防カラーの5人乗り1600CCのワゴンで、車内には運搬スペースとドローンからの映像をモニタリングする19インチのカラーモニタが装備され、悪条件下の現場にも近づけるようチューンされています。屋根の部分に広いドローンポートが設置され、もう一つ、稼働タイプの地面に設置できるポートは裏面をホワイトボードとしても利用できます。

米国

2020年10月のナショナルジオグラフィックスの記事によると、米国では山林火災が多いオレゴン、カリフォルニア、コロラドなどの州で約20機のドローンを30名のパイロットが使用しているとのこと。連邦山火事管理技術法(the federal Wildfire Management Technology Act)の整備で台数が倍増され、民間のドローン会社からの支援もあわせて行われています。

IGNIS 2.0

ネブラスカ大学のスタートアップDroneAmplified社が開発したドローンによる独自の火災消化技術「IGNIS 2.0」は、大型6ローターのDJI Matrice 600に搭載した"Dragon Eggs"と呼ばれるピンポン玉サイズの焼夷弾でバックファイアを起こし、4分間で最大450個、指示された場所へ的確に落とすことで延焼を食い止めます。

ドローン

ある火災現場では、ヘリや飛行機を使った空からの広範囲な消火活動では難しい、夜間や消火剤が届きにくい急斜面エリアなどの消火活動に役立てられました。同記事では消火活動にドローンを活用しようという動きは高まっており、近い将来には複数のドローンを一斉に飛ばして消火する技術が登場するかもしれないとあります。

- Advertisement -

欧州

欧州では完全自律飛行で火災現場の情報を収集するドローンが注目されています。スイスと米国に拠点を持つFotokite社が開発した「Fotokite Sigma」システムは、カイトと呼ばれる有線タイプのドローンとコントロールするGround Station(地上局)で構成されています。現場に急行するファーストレスポンダーを空からの情報でサポートするために、起動から偵察、着陸までボタンを押すだけで使えるよう設計されています。

Fotokite Sigma

ドローンには熱源を探知するサーモカメラと低照度カメラが搭載され、現場の状況はタブレットかパソコンでモニタリングできます。操作する範囲は限定されるものの、GPSが無い場所でも誰でも確実に飛ばせて、24時間継続して現場を定点観測することもできます。Ground Stationは地面に設置したり車の屋根に載せたりいろいろなタイプがあり、山火事の現場で消化状態を把握するために使用する様子などを動画で紹介しています。

まとめ

林野庁によると日本では、冬から春にかけて風が強い乾燥状態が続く時期に山火事の発生が増えるそうです。人口減少で手入れされず人目が届かない山里は特に危険で、これからはドローンで定点観測する事例も出てくるかもしれません。海外では消火活動が可能なドローンをデザインしようという動きもあり、それについてはまた機会があれば紹介したいと思います。

DJI Matrice 4Tが広大な遊水地上空で活躍。DJI Dock 2も投入、ドローンによる「ヨシ焼き」残火確認 現場レポート
2025年3月21日
大林組とKDDIスマートドローン、ドローンポート「DJI Dock 2」を活用し能登半島で道路工事の作業効率化を推進
2024年11月20日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![後編]
2024年9月30日
ドローン操縦スキル上達のために。DPA回転翼3級から国家資格がベスト![前編]
2024年9月30日
TAGGED: Drone Design
dronenews_adm 2021年4月6日
Share this Article
Facebook Twitter Copy Link Print
Share
Previous Article P4 Multispectral DJI、日本農薬と提携、上空からの異常検知で新たな防除提案推進
Next Article Genesis、中国進出時のイベントで3,281台群衆飛行で世界記録更新
- Advertisement -

最新ニュース

250612_JD_Soradynamics_top
Soradynamics、産業用ドローン「Hayate 2」と「隼」を展示。安全に運用できる高機能性[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
2540612_JD_riegl_top
RIEGLの新LiDAR「VUX-100-25」、FOV160°で133万点/秒取得能力を搭載。マルチコプターでの高効率測量を実現[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
250612_JD_roboz_top
ROBOZ「Litebee Stars」が実現する小規模屋内ドローンショー。教育コンテンツとしても注目[JapanDrone2025]
特集 2025年6月12日
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
「DRONE SHOW JAPAN PRESENTS STARMIRAGE IN OSAKA TEMMABASHI」、延べ5万5千人が天満橋エリアに来場
ニュース 2025年6月12日
【水中ドローン体験会】カナダ製水中ドローン『DeepTrekker』自動航行機能を東京で体験し検討できる
水中ドローン体験会:カナダ製水中ドローン「DeepTrekker」自動航行機能を東京で体験し検討できる
ニュース 2025年6月11日
- Advertisement -

関連記事

大阪・関西万博で感じる空飛ぶクルマ&ドローンがあたり前になる社会[Drone Design]vol.62
コラム野々下裕子

大阪・関西万博で感じる空飛ぶクルマ&ドローンがあたり前になる社会[Drone Design]Vol.62

2025年5月8日
DroneDesign_61_top
コラム野々下裕子

韓国ドローンスタートアップは、デザインもアイデアも実装スピードも全てにおいて注目の存在[Drone Design]Vol.61

2025年3月27日
250220_DD_60_top
コラム野々下裕子

ドローンも周辺技術も見どころだった今年のCES[Drone Design]Vol.60

2025年2月21日
250123_DJD59_top
コラム野々下裕子

いよいよ空飛ぶクルマの実装開始。CESで見る現在地[Drone Design]Vol.59

2025年1月27日
Previous Next

DRONEとは

DRONE(https://www.drone.jp/、以下本サイト)は、ドローンやマルチコプターについての本格的な解説やおすすめ、最新情報を発信する日本初のメディアとして、「Explore the Future」をタグラインに2015年スタートしました。

2022年、時代とテクノロジーの急速な進化を押さえ、ドローンを起点に、「空飛ぶクルマ」、「自動運転」、「AI」、「ロボティクス」、「電気自動車(EV)」、「宇宙関連」など、時代を変えていく国内外のテクノロジーについて、幅広くみなさまにお伝えします。

メディアパートナー

ページ一覧

  • Home
  • DRONE
  • MOBILITY
  • SPACE
  • ROBOTICS
  • 特集
  • コラム
  • ニュース
  • ABOUT US
  • プライバシーポリシー

アーカイブ

姉妹サイト

PRONEWS(プロニュース)は、デジタル映像制作専門情報Webメディア

DRONE
Follow US

© 2013-2023 DRONE. All Rights Reserved.

Welcome Back!

Sign in to your account

Lost your password?